京丹波町病院では、年間通じて、スタッフを対象とした各種研修会を開催しております。
今回は医療安全研修。「リスクマネジメントについて」と題して、平田看護部長にお話しいただきました。
意外にも平田部長の講演はお初だそうです。京都府の会合では何度もされてますが、院内の研修会ではいつも結びの講評をされておられたので、それはそうかと納得・・・
病院が予測すべきリスク、そのマネジメントの手順、最も多い「ヒューマンエラー」の中身、そしてその防止のための方策と、非常に簡潔にわかりやすい資料を作成され、スタッフの耳を飽きさせずに20分でまとめられました。時折笑いを混じえながら、原稿なしでの進行はさすがの貫禄でした。
講演を踏まえて、1分半ほどの動画研修もしました。動画「バスケットゴリラ」を見ながら、与えられた課題に全員が真剣に見入り、正解を出そうと集中して数えました。
結果、4人にひとりくらいが正解していましたが、実はそれは真の目的ではなく・・・ 動画に現れたものすごく違和感のある「ゴリラ」に気づいたかどうかでした。こちらも7~8名は気づいていましたが、先の正解者と重複してはいませんでした。
それこそ、平田部長の講演の狙いでした。”人の注意力には選択性があり、容量もあり、持続しがたい面もある”、”見たいものだけを見る性質がある”、”聞きたいことしか聞こえない”など、ヒューマンエラーには多くの性質があるという講演の内容を、ゴリラの動画は教えてくれました。
結びに西山副師長が「最後にゴリラに気づかなかった皆さんは、自分にそういう面があるのだということを踏まえて、ご自身のリスクマネジメントをしてください」と付け足しました。
司会と動画研修を担当した高屋主任看護師も、西山副師長から医療安全管理者を引き継いでいかれる人材です。事前準備から本番の司会までお疲れさまでした。
今回は対面の研修会が開催できました。医療安全は病院業務の「一丁目一番地」です。しっかり学んで生かしていきたい。そう思わせる研修会でした。