春の足音がもうそこに聞こえてきそうな3月15日、この日は久々の晴天のもと、地域包括ケアをテーマにした「京丹波町地域包括医療講演会」を開催いたしました。
京丹波町ではじめての試みであった昨年3月16日の「京丹波町地域包括医療発表会」に続き、二度目の開催となりました。
今回は、京都府立医科大学の学長「吉川敏一」先生にお越しいただきました。先生は加齢医学の大家であり、またお立場的にたいへんご多忙な方ですが、京丹波町からの再三のラブコールにスケジュールを合わせて来てくださいました。演題は「高齢を楽しもう」と高齢化の進む京丹波町にあわせて立てていただきました。
当日は、ご用意した235の座席を大幅に超える400名の皆さんに足を運んでいただきました。
講演前に、フルートとピアノのアンサンブルを20分程度お楽しみいただきました。みなさん、珍しい生演奏と一度は聴いたことのある和洋の名曲にしばし酔いしれておられました。
その後の開会では、寺尾豊爾町長が「京丹波町の地域医療を、医師派遣ほかあらゆる面で支えてくださっている京都府立医科大学」、その学長であられる吉川講師に、最大の謝辞と賛辞を述べられました。続いて京都府からは京都府南丹広域振興局長 今西仲雄様に祝辞を述べていただきました。
吉川先生は、現在の医療の現状をはじめ様々な面からわかりやすくお話くださいました。健康につながる昔からの言われは科学的に立証されてきていること、高齢化が進むと言われているところは、裏返すと、高齢者が元気に住みよい環境である、と京丹波町の環境を褒めてくださいました。
また、吉川先生自身も「昔は寿命が50歳。そう思えば、私自身がもう16年もおまけの人生を生きております」と冗談を交えながら、
「笑顔で、元気に、自分らしく、時にはわがままに、おまけの人生「高齢」を楽しんでください。」
と、暖かいメッセージをくださいました。
今回も、スタッフ手作りの会となり、エントランスの受け付けは庄林、仲村、横井の各常勤医師が出迎えました。駐車場や道路誘導は看護師が中心に対応しました。
おかげさまで、事故もなく、またアンケートにも演奏が良かった、講演は本当に良かった、とありがたいコメントが多数寄せられておりました。
前田院長の「もっと身近な地域医療」という言葉が、今回もまた一つのかたちになりました。
来場者の皆さま、関係者の皆さまには、スタッフ一同心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
400名の来場者で会場は熱気に包まれております。
京丹波町版「世界一受けたい授業」
時折冗談を交えながら会場の笑いを誘う吉川先生のお話に聞き入る来場者の皆さま
感謝を込めて見送りに立つ寺尾町長